自然界の残酷

f:id:iwamatsuk:20130702140801p:plain

例のヒヨドリの雛誕生の続編であります。昨日のこと、我が妻君が猫が木に登って居たと云う。それも、ヒヨドリの母さんがせっせと苦労して作り上げた巣の有るカイズカイブキの木に登って居たと云います。妻君が郵便物を取り入れに玄関を出た途端、木に登っていた猫が飛び降りて、逃げて行ったと云うのであります。

既に巣の中に居た雛達の姿が消えた事は確認済みの後ですから、私が思うには、その猫奴が巣の中に居た雛達に手を掛けて食べて味を占めて、まだ他に居るのではないかと確認に来たのに違いありません。

そうなんです、産まれてまだ2日目の小さな命は、事も有ろうにその猫奴の胃袋に納まって居たと思われるんです。

ヒヨドリのお母さんが辛苦を重ねて二十日余り、抱卵して温め続けてやっとこの世に生を受けた我が子が、為す術も無く猫に襲われようとは、傍で静かに見守り続けていた立木のオーナー夫婦も、思いもしなかった結果に唖然としてしまいました。

私達夫婦は猫はあまり好きでは有りませんので、我が庭に猫侵入防止網を張り防御しては居たのですが、何の効果もなく塀を飛び越えて入って来ていたんですね。

ヒヨドリの母さんがせっせと餌を運び続け育て上げて、無事に子鳥達が巣立って行く事を見守りたいと思っていた私達も、自然界の掟の厳しさを思い知らされた次第であります。

ヒヨドリのお母さんにはつくづくと申し訳なかったと思っているんです、挨拶無しに夜逃げしたなんて有りもしないことを思い込み、母親の悲しみと無念さを理解してあげられなかった事を、今更ながら思いやりの無さを後悔しているのです。