曼珠沙華

 

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暑さ寒さも彼岸までとは言いますが、このところ好天気が続いていることもあって、日中は季節外れの暑さが続く山口県地方です。その暑さの中を彼岸花を求めて、6人のデジカメ愛好者で愛機のカメラを提げて、県中央部を目指して一日ドライブしてきました。彼岸花と名前が付くだけあって、彼岸の入りの今頃丁度真っ盛りの花姿を見せて呉れました。

今年は殊にいつまでも真夏の暑さが続いていても、自然界は不思議なもので気温というより、夜と昼の長短で判断しているのか、彼岸花は見事に満開の時を迎えていました。こちらでは真紅の花と黄色がかった白の花を見ることができます。然し「赤い花なら曼珠沙華」と、歌詞にも有るように彼岸花は赤色がとてもよく似合うようです。

田舎では、今は丁度稲刈りの真っ最中で、稲刈りを始める前に草刈りされてサッパリとした田の畔を、真っ赤に染めて咲き競う多くの花の重なりは、何処からでもそれと直ぐ分かるこの時期だけに見られる独特の季節感であります。

殊に、彼岸花科の植物は先ず花が咲いて、花が終わるころに葉が出てきます。花は誰が見てもこれが彼岸花と分かるのですが、葉の方はまことに地味なもので殆ど忘れられた存在であります。彼岸花は球根ですので、この球根が育つためには葉はとても大事な役目が有る筈です。だからその地味な葉によって来年の花が育てられて、繁殖しながら広がって行くのかなと思って居る処です。